月は地球と比べると非常に小さい天体ですが、地球の環境に大きな影響を及ぼします。代表的なのは潮汐を駆動する力です。月は自身の引力によって海の水を引っ張りあげることができます。そのため、月の真下にある海は満ち潮になるのです。
もし、地球の表面がなめらかで、均一な厚さの薄い海水の膜が全体を覆っていたならば、海は月の真下に付いてまわるように移動していたことでしょう。すなわち、月は常に海の上に浮かぶ天体になるのです。